1 ペニトレイト・ブラック
ペニトレイト ・ ブラックは、鉄鋼の黒染法で化成された鉄の黒染皮膜で、その皮膜は鉄鋼の表面を強アルカリによる腐食を防ぎながら化成された漆黒色の皮膜で、緻密な構造の滲透酸化鉄の黒色皮膜になっています。
滲透酸化鉄皮膜の厚さは、1〜5μの非常に薄い皮膜で、内方向に化成されていますので,外観の寸法変化は殆どなく、精密な機械部品、精密な鉄鋼の製品の防錆に最適です。
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2 黒染加工の効果
防錆と美装の効果があります。
ペニトレイト ・ ブラック法により、鉄鋼の表面に滲透酸化鉄皮膜を生成させることによって、表面を美しい黒色に仕上げ、商品価値を高め、且つ、緻密な滲透酸化鉄の酸化皮膜により表面を不活性にさせています。
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3 黒染皮膜の組成
鉄の黒染皮膜の組成は、四三酸化鉄皮膜 〔Fe 3 O 4〕で、緻密な構造の黒色酸化鉄皮膜になっています。
鉄の黒染皮膜の化学式は、〔Fe 3 O 4〕 で、スピネル型〔FeO・Fe 2 O 3〕です。
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4 黒染皮膜の特徴
鉄の黒染皮膜の厚さは、1〜5μで、内方向に化成するので、寸法変化が少なく、製品の寸法精度が維持しやすいので、精密な製品に適用できます。
黒色皮膜で、美麗な肌合いなので、装飾効果があります。
墨色効果による反射防止効果があります。
酸化皮膜ですから耐熱性があり、400℃くらいまで変色しません。
皮膜の硬さは、地金の鉄鋼と同じくらいで、密着性がよく、衝撃や摩耗に対する抵抗があります。
アルカリ中で、酸化反応により化成しますから、水素脆性の影響がほとんどありません。
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5 黒染皮膜の外観
ペニトレイト ・ ブラックは、鉄鋼の黒染法で化成された鉄の黒染皮膜で、その皮膜の組成は四三酸化鉄皮膜です。
その表面の色彩や光沢・表面の状態は、黒染皮膜が鉄そのもの化学変化により仕上がるものですから、その材料の成分や経歴や表面の機械加工、表面の物理的変化の状態に影響を受けます。その皮膜の色は、黒〜漆黒色で、緻密な構造の酸化鉄皮膜になっています。
滲透酸化黒色皮膜の厚さは、1〜5μの非常に薄い皮膜で、内方向に化成されているので,外観の寸法変化は殆どありません。
精密な機械部品、精密な鉄鋼の製品の防錆に最適です。
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鉄の黒染皮膜外観写真 |
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〔 鉄鋼の黒染皮膜の外観〕 |
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黒染処理を行った製品1
(Blacken oxide coating)
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黒染処理を行った製品2
(Black iron coating)
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鉄の黒染皮膜処理概要
ごく小さい部品から大きい部品、長尺の部品まで、
黒染処理加工をしています。
長い部品(パイプ、シャフト)は、3.5メートル以下まで可能です。
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鉄鋼の黒染皮膜化成処理呼称 |
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